中央銀行は8月5日に最新の外貨準備高統計を発表した。それによると、外資の持続的な流入から、7月末の外貨準備高は前月より5.35億米ドル増加の4,340.87億米ドルと6ヶ月連続の増加で、過去最高となった。世界ランキングでは、中国(6月末3.2025兆米ドル、日本(6月末1.2027兆米ドル)、スイス(6,245億米ドル)、サウジアラビア(5,701億米ドル)に次いで、台湾は依然として5位を維持した。貿易のライバルである韓国の7月末の外貨準備高は3,607億米ドルとなった。
顔輝煌・中央銀行外為局長は、「外貨準備の投資運用益はユーロなど主要貨幣の対米ドルレートの下落による米ドル換算後の資産評価額の減少と相殺されたため、7月の外貨準備高は小幅な増加となった。為替銀行の統計によると、7月の主要貨幣の対米ドルレートについて、イギリスボンド、ユーロ、日本円、人民元はそれぞれ▲2.13%、▲0.25%、▲0.89%、▲0.17%となった。一方、韓国ウォン及び台湾元はそれぞれ+2.82%、+1.31%となった。
過去の例によれば、7月は株の現金配当のピークに入り、外資が現金配当を海外に送金するため、外貨準備高は減少するが、金融監督理委員会の統計によれば、今年7月は外資が海外に送金せず、27.04億米ドルの流入となった。顔局長は、「株の売越し統計によると、7月の株売越し額は1,676.85億元(50億米ドル強)となった。これは、多くの外資の現金配当が株式市場に再投資されたことを反映している」と説明した。また、「7月末の外資による株式・債券保有額(時価ベース)及び台湾元預金残高の合計は前月比207億米ドル増加の3,010億米ドルとなり、外貨準備高に対する割合は69%と6月(65%)より増加し、ここ13ヶ月の最高となった」と述べた。
外貨準備高・為替レートの推移[PDFファイル] [60KB]