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2016年 8月 4日作成

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 経済部は7月22日、最新の工業生産動向を発表した。それによると、6月の工業生産指数は107.61、前年同月比+0.88%となった。製造業生産指数は108.76、前年同月比+1.58%と2ヶ月連続のプラス成長となった。このうち、通信チップへの需要増加がIC業の持続増産をもたらしたことから、電子部品業は前年同月比+6.79%の大幅増とここ2年で最大の増加幅となった。

 電子業以外では基本金属は鋼価格の上昇が購買意欲を持ち上げたため、同+1.57%となった。化学材料業は一部の石油化学工場が8月、9月の定期点検前の在庫補填による増産のため同+1.03%となった。パソコン電子産品及び光学製品業は装着式モバイルの販売好調により同+1.69%となった。一方、自動車などの産業は引き続き減産となっている。

 工業生産が5月に11ヶ月連続のマイナスからプラス成長に好転し、6月もプラス成長となったことが景気回復を反映しているかについて、王守玉・経済部統計処視察は、「当面では電子部品業が大きく成長した以外、他の産業とも観察する必要がある。景気全体からみると、2ヶ月連続のプラス成長は短期現象である」との見方を示した。

 今年の第2四半期の製造業生産は前年同月比▲0.19%と2015年第2四半期以来の最低の減少幅となった。上半期では前年同期比▲2.58%となった。

 今後を展望すると、国際ブランドのモバイル装置の新商品発売が電子部品業の在庫補填をもたらし、加えてハイエンド半導体の受注増加、日本・韓国工場の定期点検に伴う大手テレビ工場から台湾への振替発注が通信電子産業の生産を押し上げ、化学材料業は定期点検前の在庫補填による増産、鋼鉄出荷も順調であることから、7月の製造業生産は引き続き成長趨勢を維持すると見込まれている。

 王視察は、「IC業はハイエンドの優勢を持ち、電子産業全体の持続成長をもたらしたことから、7月の電子部品業生産は6月の状態を維持するものの、昨年同期の基準値が高かったため、プラスになっても1%の増加幅にすぎないだろう」と指摘した。

 主要産業の販売及在庫状況について、王視察は、「電子部品業の販売が増加したため、6月の製造業在庫率は67.34%に下降し、2015年2月以来の最低となった。また、IC業の在庫率は43.43%と昨年11月以来の最低となった」と述べた。






工業生産指数の前年比伸び率(製造業種別)[PDFファイル]  [76KB]