中央銀行は4月6 日に最新の外貨準備高統計を発表した。それによると、外資が大量に株式市場に投資し、また台湾元レートが+1.04%上昇したことから、3月末の外資による株式・債券保有額(時価ベース)及び台湾元預金残高の合計は前月比94億米ドル増加の3,460 億米ドルで、外貨準備高に対する割合は79%と金額、比率とも過去最高となった。一方、3 月末の外貨準備高は前月より1.35億米ドル減少の4,375.26億米ドルとなった。
顔輝煌・中央銀行外為局長は、「金融監督管理委員会の統計によると、3月前半は外資が7億米ドルを海外流出させていたものの、後半は流入に反転したため、3月の純流入額は33.2億米ドルとなった。一方、外貨準備高の微減は主に、国内投資家による外貨資産の増加が外貨準備高の運用益を相殺したためである」と説明した。
外為銀行の関係者は、「今年第1四半期の台湾元レートは+6.4%の大幅上昇となったため、投資家は外貨資産への投資(3月の取引高が約30~40億米ドル)に拍車をかけた。また外資が30億米ドル超を流入させたにもかかわらず、外貨準備高が減少したことは、中央銀行が流動性を充足させるため、市場に外貨準備を提供したため、3月の外貨準備高が増加せず減少したこととなった」と述べた。
外貨準備高・為替レートの推移[PDFファイル] [60KB]