06月26日、平成27年春の外国人叙勲により旭日小綬章を受章された劉枝萬・元中央研究院研究員に対し、当所沼田幹夫代表より、勲記・勲章の伝達を行いました。
これは、劉枝萬先生の長年にわたる優れた研究業績に加え、日本と台湾の学術交流分野でのご尽力、並びに、日本統治時代の民俗学、考古学の研究を継承し、今日の台湾民俗学の発展に多大なるご貢献をされてきたことを称えるものです。
劉枝萬先生は、戦後、日本時代の研究が軽視されていた時期においても、日本統治時代の台湾民俗、考古学研究に着目され、日本時代の調査資料を基礎として、資料整理・実地研究を推進し、台湾人による台湾民俗学の礎を築かれました。
また、海外渡航が制限される中、日本での研究、講義、学会へ精力的に参加され、多くの日本の学界関係者と交流され、とりわけ日台学術交流を担う若手日本人研究者の育成に尽力されてこられました。
伝達式には劉枝萬先生のご家族・中央研究院関係者・ご友人等が参加され、旭日小綬章を受章されたことを心からお祝いし、静粛な中にも和やかに式が執り行われました。
