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2014年 12月 1日作成

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 中央銀行は11月25日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、10月のM1aの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+9.71%。M1bの対前年比伸び率は+7.18%と3ヶ月連続の下降で、ここ17ヶ月の最低となった。M2の対前年比伸び率は+4.98%に下降し、ここ16ヶ月の最低となった。これについて、中央銀行の官員は、「これは、主に株式市場の低迷や証券振替決済預金残高の減少や外資純流出額の拡大によるものである」と説明した。

 10月のM1b及びM2の対前年比伸び率がともに下降し、資金が減少したものの、M1bの対前年比伸び率がM2の伸び率を上回った両者の差は2ポイント以上となり、資金供給が一定の水準を維持していることを示している。10月の株価加権指数が一時8500ポイント台を割ったため、証券振替決済預金残高は2ヶ月以内に延べ1,000億元減少した。株式市場への資金の動向とみなされるM1bの対前年比伸び率は2012年10月から今年の10月までM2の伸び率を2年ほど連続して上回った。

 個人投資家の投資指標である10月末の証券振替決済預金残高は前月比431億元減少の1兆4,069億元に減少し、2ヶ月連続の減少となった。これは株式市場においての模様眺め気分が濃いことを示している。

 中央銀行の官員は、「株式市場の低迷は直ちに証券振替決済預金残高の減少に反映すると同時に、外資純流出(12.8億米ドル)の増加などは10月のM1bの伸び率が3ヶ月連続の下降につながる。また、昨年の基準値がやや高かったこともM1b及びM2伸び率下降の主因となっている。基準ベースからみると、年末までにM1b及びM2の伸び率は下降趨勢となる見込み。一方、1~10月のM1b及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+8.18%、+5.69%となり、資金供給が依然として潤沢であることを示している」と説明した。

 外資の動向について、中央銀行は、「10月の外資純流出は、主に企業配当金を海外に送金したことである。10月末の外国人による台湾元建て預金残高は前月比51億元減少の2,245億元となった。一方、郵便貯金残高は5.4兆元台を突破し、5兆4,267億元と引き続き過去最高となった」と指摘した。
  


(註)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の小切手預金および非定期性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。



金融動向表[PDFファイル]  [55KB]