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2015年 11月 5日作成

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 中央銀行は10月5日に最新の外貨準備高統計を発表した。それによると、9月の外資流出が24.06億米ドルと引き続き拡大したにもかかわらず、9月末の外貨準備高は前月より15.34億米ドル増加の4,263.25億米ドルとなった。世界ランキングでは、中国(8月末前月比939億米ドル減少の3.5574兆ドル)、日本(8月末前月比3億米ドル増加の1.1878億米ドル)、サウジアラビア(7月末前月比32億米ドル減少の6,564億米ドル)、スイス(8月末前月比38億米ドル増加の5,592億米ドル)の順で、5位を維持した。貿易のライバルである韓国の9月末の外貨準備高は前月比2.7億米ドル増加の3,584億米ドルとなった。

 金融監督管理委員会の統計によると、6~9月の外資流出累計額が114.83億米ドルとなったにもかかわらず、6~9月の外貨準備高は次第に増加し、さらに8月、9月は2ヶ月連続の過去最高となった。これについて、市場関係者は、「中央銀行は米国債を中心に長期投資を行っており、米国債の利息収入の増加が外貨準備高の増加につながっている」とみている。顔輝煌・中央銀行外為局長は、「9月の外貨準備高の増加は主に、外貨準備高の投資運用益の増加によるものである」と説明した。

 中央銀行の統計によると、9月の外資による株式・債券保有額(時価ベース)及び台湾元預金残高の合計は2,460億米ドルとなり、外貨準備高に対する割合は58%となり、金額としてはここ20ヶ月の最低、割合としてはここ24ヶ月の最低となった。外貨準備高に対する割合は、5月の過去最高(3,225億米ドル、割合77%)から6月、7月、8月、9月の4ヶ月の合計で765億米ドル減少した。顔・外為局長は、「外資による外貨準備高に対する割合は5月のピークから連続して下降したことは、主に外資が台湾株を売り超したことによるものである。関連統計によると、6~9月の外資による株の売りこし額はそれぞれ26.19億米ドル、14.64億米ドル、16.6億米ドル、0.18億米ドルとなり、加えて毎年第3四半期は外資が現金配当を海外に送金するため、通常流出が増加し、為替変動にも影響を与える」と指摘した。中央銀行は、「最近の外資における一方的な流出現象が緩和し、資金の流出入共にある状態に戻った」と強調した。

 顔・外為局長は、「台湾は多めの外貨準備高、台湾元相場の柔軟性、経常収支の黒字など多くの優位性を持っており、米国の利上げ問題や外資動向などがあっても対応ができ、問題はない」と強調した。




外貨準備高・為替レートの推移[PDFファイル] [60KB]