中央銀行は12月22日、最新のマネーサプライを発表した。それによると、11月のM1aの対前年比伸び率(期中平均ベース)は+6.88%、M1bの対前年比伸び率は+6.56%となった。これは、主に普通預金の増加が多かったことによるものである。外資の純流出が拡大したものの、銀行貸出及び投資が増加していることから、M2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は+3.96%の微減となった。1~11月のM1b 及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+6.36%、+4.54%となった。
11月の準備貨幣平均は前月比149億元増加の3兆5,710億元となった。このうち、流通中の通貨(通貨発行額から中銀の在庫現金を除いたもの)は50億元の増加となった。金融機関が中銀に預けた準備預金は99億元の増加となった。11月の準備通貨平均は前年比+6.00%と先月の+5.74%より0.26ポイントの上昇となった。1~11月の準備通貨平均は前年同期比+5.92%と前年同期の+5.80%を上回った。
11月末の金融機関の貸出及び投資(コストベース)は前月比+0.28%と先月末を下回ったが、前年比では先月末の+3.96%から+4.06%に上昇した。これは、主に銀行の対民間部門への債権が増加したことによるものである。生保会社の貸出及び投資、金融機関の不良債権見積額及び貸倒金、直接金融を計上した場合、非金融部門が取得した資金調達総額は前年比+2.42%と先月末の+2.35%を上回った。
(註)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の小切手預金および非定期性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。
金融動向表[PDFファイル] [55KB]