１２月２２日、当所泉裕泰代表は、令和３年秋の外国人叙勲で旭日重光章を受章された、何美玥氏に対し、勲記及び勲章の伝達を行いました。
何美玥氏は、台湾日本関係協会科技交流委員会主任委員や台日產業連携推進オフィス（TJPO）栄誉顧問を務められ、数多くのフォーラム開催などを通じ、科学技術分野における日台の専門家や産業界の交流を実現するとともに、日本企業の台湾進出支援や日本の地方自治体との連携推進にも主導的役割を果たしていただいております。
伝達式にはご家族やご関係者の皆様が参加され、和やかな雰囲気の中執り行われました。
日台関係の発展のために長年にわたり献身的なご尽力をされてこられた何美玥氏のご貢献に対し、衷心より敬意と謝意を表します。
泉代表の挨拶全文は以下の通り。
何美玥様、御臨席の皆様、この度天皇陛下から、何様に対し、旭日重光章を賜りました。
心よりお祝い申し上げます。
これは、経済及び科学技術分野における日本・台湾間の交流促進に対する、何様の多大なる御功績を称え、授与されるものです。
何様は、日台産業連携の有効性に早くから目を向けられ、2005年に来日された際には、多数の日台企業提携を達成されており、以後まさにライフワークとして、日本との経済関係強化に心血を注いでおられます。
近年は、台湾日本関係協会の科学技術交流委員会 主任委員として、数多くのフォーラム開催などを通じ、科学技術分野における日台の専門家や産業界の活発な交流と、関係強化に御尽力いただきました。特にＡＩ、ロボット、ヘルスケア、バイオ医療分野における日台連携の機運を高めていただきました。
また、台日産業連携推進オフィス 栄誉顧問のお立場では、半導体、スマート交通、スマート・ファクトリー分野などの日台企業の事業提携や、日本企業の台湾市場参入にあたり、実現を後押しいただきました。日本企業からは、重要な節目における何様のサポートが、問題解決につながったとの声が多く寄せられております。さらに日本の地方自治体との連携推進にも、主導的役割を果たしていただいております。
2007年当時には、台北日本人学校用地の円滑な利用のため、何様に奔走いただき、日本人駐在員の子女の台湾における教育環境充実に貢献いただきました。また、台湾にルーツがある日本の企業人に対し、その御両親の日本統治時代の足跡を探し出すためのお手伝いを、何度もなさっていただいたとお聞きしております。
日台の次世代を担う若手官僚の交流活動に対しても、長きに亘り、支援や助言をいただいております。また、台湾駐在を経験し、台湾を離れても、なお台湾に対する熱い想いに溢れた日本企業関係者、約400名から成る「日台ＯＢネットワーク」では、何様が求心力となり、活発な活動が行われています。何様のこまやかで温かいお人柄と献身的サポートのおかげで、日台の様々な絆が生まれています。
新型コロナウイルス感染症の克服、デジタルやグリーン社会の構築など、多くの課題に直面していますが、日台の産業界が英知を結集し、持続的発展を遂げるためには、何様の豊富な御経験、御見識により、引き続きお力添えをいただきたく、お願い申し上げます。
何様、並びに御臨席の皆様の、益々の御健勝と御多幸、また日台関係の更なる発展を祈念して、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。本日は、誠におめでとうございます。
（参考）2021年11月03日
2021年11月 令和３年春の外国人叙勲における台湾の受章者
https://www.koryu.or.jp/news/?itemid=2567&dispmid=5287