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2019年 1月 30日作成

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 中央銀行は1月24日、最新のマネーサプライを発表した。これによると、2018年通年の外資流出額は103億米ドル(約3,172億台湾元)と6年間連続の純流入が止まり、金融危機発生以降で最大の流出額となった影響を受け、2018年12月のM2の対前年比伸び率(期中平均ベース)は3.07%と過去6年で最低となった。普通預金の増加により、12月のM1bの対前月伸び率(期中平均ベース)は+5.69%となった。2018年通年のM1b及びM2の対前年比伸び率はそれぞれ+5.32%、+3.52%となった。

 呉懿娟・中央銀行経済研究処副処長は、「2018年11月の外資純流入額は21.5億米ドルとなっていたが、12月に入り16.17億米ドルの純流出に転じた。統計によると、2018年の外資純流出累計額は103億米ドルと2009年以降最大の流出額となった。これまで、2008年の金融危機(128億米ドルの流出)、2011年の欧州債権危機(97.9億米ドルの流出)発生時に純流出となったが、2018年は米中貿易摩擦によって外資が大挙して流出した。外資の大量流出は国内資金の減少をもたらし、M2の対前年比伸び率の持続的な低下の主因となったが、M2の日平均残高は44兆元、M1bの日平均残高は17.5兆元となっており、市場における資金が潤沢であり、経済活動の需要に充分対応できる」と述べた。

 12月は、外資は株式を売越して海外に送金したため、株価指数が大幅に下落し、外国人による台湾元建て預金残高も1,781億元に減少したことで、直近1年半で最低水準となった。株価指数の下落は個人投資家のマインドに影響するが、個人投資家の資金規模を表す12月の証券振替決済預金は前月比500億元減少の1.71兆元と直近半年間で最低水準となった。




(注)
*M1a:通貨発行額。企業・個人(非営利団体含む)の当座預金および流動性預金残高の総額。
*M1b:M1aに個人の非定期性積立預金残高を加えたもの。
*M2:M1bに企業・個人の定期性預金残高、外貨預金、外国人による台湾元建て預金残高などを加えたもの。



 

 

金融動向表[PDFファイル]  [60KB]