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令和6年11月18日

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工業生産動向

経済部統計処は10月23日、最新の工業生産動向を発表した。これによると、AI(人工知能)、高速演算、クラウドデータサービスなどへの需要増加が情報通信産業の増産をもたらしたことから、9月の工業生産指数は99.51、前年同月比+11.22%となり、製造業生産指数は99.4、前年同月比+12.11%といずれも7ヶ月連続のプラス成長となった。
業種別では、電子部品業が前年同月比+19.03%と最も大きく成長に寄与しており、うち積体電路業は前年同月比+23.77%と同月で過去最高値となった。主にAIへの需要増加が12インチウェハーの委託生産の成長を継続的に押し上げた。パソコン電子産品及び光学製品はAI商機の拡大、スマホレンズの受注増加により、前年同月比+32.41%となり、指数は過去最高値となった。
伝統産業について、外需が予想を下回り、安価な輸入鉄鋼及び海外化学商品の増産の影響による国内産業の減産により、基本金属業は前年同月比▲0.39%、化学材料及び肥料業は同▲2.34%となった。一方、新興テクノロジー応用の拡大が半導体生産用設備及び備品の増産を下支えしたことから、機械設備業は前年同月比+1.08%となった。
注目すべきことに、自動車及び部品業は前年同月比▲15.28%と5ヶ月連続のマイナスとなったほか、減少幅が拡大している。担当者は、「一部車型の部品不足及びモデルチェンジ前の生産ラインの調整、在庫調整による自動車部品の受注減少によるもの」と説明した。また、「今年に入り、輸入車との競争により、国産車の登録台数は減少している。9月以降、電気自動車の生産が弱まり、減産となった。経済部の国産車部品の現地調達政策の影響よる部品不足或いは国内代替部品の未認可などにより、自動車生産が減少局面を迎えた」と述べた。
統計処の担当者は、「AI等新興テクノロジーの成長に伴い、ハイエンドの半導体製造及びサーバーなどの需要が増加し、加えて、年末の欧米の消費シーズンの到来により、製造業生産は引続きプラス成長を維持する見込み。2024年は過去2年間のマイナスから脱し、プラス成長に好転する見込み」とみている。 

 
 

工業生産指数の前年比伸び率(製造業業種別)